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燃えよ剣/司馬遼太郎 感想

泣 き ま し た 。←



もう本当土方さん格好いい―……
市村鉄之助が離隊命じられた時のくだりから涙止まんなくなって うわあああやばいやばいとか思って
夢でみんなと会っちゃうし 「疲れてるのか、俺は」な土方さんに泣きそうになるし
最後の最後で陸軍総奉行じゃなく「新選組副長、土方歳三だ」って名乗るとこでもぼろぼろ泣くし
というかラストの一人で斬り込みに行ったとこから終わりまで鳥肌止まらなかったし
ほんの少しまであったお雪さんとの幸せすぎる時間が逆に切なくて苦しくてうわあああってなるし
というか何よりもうほんと格好いいというか 格好いいという言葉じゃ言い表せないくらい格好いいというか、この人は本当に自分の「武士」に妥協しなかったんだなって

怖いもの知らずの喧嘩師で、無敵で、無愛想で、プライド高くって、好き嫌いが激しくて、冷血漢って思われた部分がすごく大きい人で、実際誰より多く人を斬ったひとで。
でも、斎藤さんや市村さんに遠まわしに「お前は生きろ」って言ったり、お雪さんの面倒みてくれって別の男に託したり、自分が生きていたら近藤さんに会わす顔ないって割り切ってたり
いざってときに、本当に自分にとって大切な、心優しい存在だったものに対して、すごく心弱くなるひと。
しかもその表し方が、普段手練手管使いまくるくせに、すごく不器用にしか伝えられないひと。
自分の中に一本通した筋を、意地で曲げようとしないひと。

もう なんか、 ああ土方さん大好きだなって…!!><
強烈で鮮やかで、苦くてもろい人でした 土方さん大好きだー!!><><
基本史実と創作物は分けて考えるし、史実の部分がかなり多いといえど司馬さんも創作者なわけで、彼なりの創られた「土方歳三」像も多分に含まれてるんでしょうけど
この「燃えよ剣」じゃ土方さんがダントツ一位です(笑   もう、やられた。 完敗!笑
新選組創作物で沖田さん以外の人が一位になったの初めてじゃないかな! いや土方さんは常に僅差二位でしたが笑


読んでない方はぜひ読むことをおすすめします
「感動した」って言葉はこういう時に使うんだなって思いました 読んだ直後しばらく鳥肌通り過ぎてくれなくて言葉が何も出なかったです  泣きながら放心状態(笑
司馬氏はやっぱり半端ないなと思い知りました 文豪は大きかった……


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誰かスキルをわけてほしい。

池田綾子さんの「僕たちのtomorrow」でへいちづの手描きMAD作りたい。
MISIAの「逢いたくていま」でおきちづの手描きMAD作りたい。
むしろプロットはもうできている。(※書いたの進研模試の余った時間/おい)
絵もけっこう思い浮かんでいる。
windowsムービーメーカーがパソに付属されてることに気づいたので動画自体は作れる。

しかし、ひとつだけ問題がありました。
いわさきさんはスキルがゼロだったのです。(奥様は魔女パロ)←



すっごく! すっごく作りたいんですけど、誰か作り方を教えて下さい…orz
いや作り方というか、どうしたら画像動かせるんだとか滑らかに次の画像に移行できるのかとか。わたくし筋金入りの機械オンチです。これだけは胸張っていえます(言うな
い いつかできたら、いいな…(遠い目)


明日は持久走大会です  
先生「明日が雨なら木曜日に延期ですね」
よっしゃばちこい! 木曜日は雨だったはずだ明日も雨になってどうせなら延期じゃなくて中止しろ!(←)とか思って無駄に念力かけながらパソを付けyahoo!天気予報を見ました 水曜日は雨でした 木曜日も確実に雨でした
明日だけ何故か降水確率全日0%でした^^←
うん、きみって期待を裏切らない子だよね、知っていたよ…。←

そして見た後例の違和感を感じ悪い予感しながらWC行くとわあい乙女の日☆(涙
明日二日目とかどんだけですか 
というか私いつもこうだよね 今までの球技大会(三回経験)も全部乙女の日初日か二日目だったもんNE☆←
何か わるいこと、私しましたか神様…。orz
母は慰めるでもなく爆笑しやがりました 「いるいる!そういう筋金入りの不幸体質な子!(爆笑)」とか言いやがりました 何の殿堂入りですか嬉しかねえよ…っ!(泣)←
「がぁんばってねーえ☆」とか言われました たぶん語尾に「ww」←こんなん付いてたと思います確実に

い、いいもん頑張るもん もうすぐ随想録原画集発売なんだからそれを糧に6km頑張って走りますよ…orz

模試が終わりました。

ベネッセ主催の例の模試ですね 副教科は良かったものの三教科が確実に死亡フラグでした爆笑←
ていうか数学あんなに時間いらんです ものっそい時間余りました分からなすぎて^^←
三問どうしても解けなくって、なのに時間は四十分ぐらい余ってるし
気がついたら問題用紙の上には薄桜鬼が いえちゃんと考えました よ?^^←

なんかネットまわってみたらみんな千鶴の声桑島さんってことで持ちきりですね^^
桑島さんってどんな声かは一概に言えないからなあ まろんの時の声と珊瑚ちゃんの時の声と全然違いますもんね!
音域半端なく広いからなあ桑島さん
千鶴声はまろん寄りなのでしょうか もうちょい中性的なイメージですが どっちにしろ桑島さんだから上手いことは間違いない
しかし薄桜鬼声優陣素晴らしく豪華ですね!!笑 いや大歓迎だけれども!


今日地元の書店寄ったら有川さんの新作売ってた…!!
びびびびっくりしました 早くない?! 刊行ペース早くないですか有川さん?! この間シアター!読んだばっかだよ?!笑
「キケン」ってタイトルだったと思いますたしか なんか雰囲気図書館シリーズっぽいなとか思ってたらイラストがまさかの徒花スクモさんでした 納得。笑
思わず立ち読みしちゃったらこれがまた面白い!! うっかり電車を二本逃しました(…)
流石に三本目の後はもうなかったのでそこで打ち切ったんですが ううう次絶対読んでやる!><
火薬と爆弾は男のロマン!とのたまう大学のクラブが舞台なんですが もう久しぶりに図書館シリーズを思い出すむちゃくちゃっぷりでした…笑  
突きぬけてバカ、やる事なすこと空前絶後なアクティブっぷり、だがそこがたまらんくらい爽快!みたいな
とにかく早く読んでしまいたい

同時進行で「燃えよ剣」の下巻を読んでます 
土方さんの格好よさったらない 心弱い部分も含めてすごく男くさい(いい意味で)ひとだなって思います
そしてこの作品で沖田さんの人気が爆発したのを改めて理解した…笑
そりゃあ好きになっちゃうよね。こんなひとだとね。笑


書店去る間際に「植物図鑑」読み直してうっかり泣きそうでした
敗因は確実に「ゴゴサンジ」読んだからです… 特にあの一番最後のイツキの故郷でのほうの話
杏奈がヘクソカズラをイツキに見せてあげるとこでもう涙腺やばくなりました あそこのイツキの「違うんだ、ごめん。好きだよ。大好きだ」って泣き声押し殺しながら余裕のない声で言うのがすごくたまらんというか泣きそうというか好きです 

いつか買おうと心に決めてます、植物図鑑。笑




 

千鶴の声桑島法子さんって本当ですか?!

どうやら確かな情報らしいので びびびびっくりしました  
桑島さんとか!! どうしよう嬉しすぎる!!!><vvv
予想がどんぴしゃりだったのでかなり嬉しいです ありがとう、製作者さまありがとうー!!(号泣←
うわもうアニメほんと楽しみだ!! 春からスタートって情報がちらほら出てたりしてますがどうなんだろう

ちなみに桑島さんってかなり有名な声優さんなのでご存知の方も多いと思われますが
「神風怪盗ジャンヌ」のまろん役
「犬夜叉」の珊瑚役
「電脳コイル」のイサコ役やってる方ですvv
詳しく知りたい方はこちら

何気アニメ化ってなった時一番気になってたのが千鶴の声だったのでもう超嬉しいです
ありがとう、製作者さまがここまで頑張ってくれるとは正直思っていなかった(笑

キャラデザの中嶋敦子さんもかなり有名な方らしいですね!
うわあああ もうホント楽しみだどうしよう
しかしどうせ地元は映ってはくれないんだろうな…泣


「薄桜鬼」だし、やっぱり土方さんルートなのでしょうか
いや土方さんルートは本当よかったし「薄桜鬼」って言うならやっぱり彼のルートかなとは確かに思うのですが
しかしどうしたって言いたい
彼のルートになったら沖田さん空気と化すよね。(泣
他メンバーはけっこう総出で出るけど!! 沖田さんほとんど出ないじゃないですかそれだけは勘弁…! ほんと勘弁!!><
「番外編~もう一つの薄桜鬼~」みたいな感じで沖田さんルート出してくれないかな いや無理ですよね千鶴が土方さんとくっつく以上orz
と とにかく可能な限り沖田さんの出番増やしたげてお願いです製作者さま…!!><

主題歌はアニメだし吉岡さんじゃないのかな
そろそろ始まるにしては情報が少ないので気にかかるところです 公式サイトぐらいは開設しましょうよ というかしてくれ←


シアター!/有川浩 感想v

いわさき「あー読みたいなあー読みたい読みたい読みたいー!!(IN部室)」
友人「は?」
いわさき「有川さんの新作読みたいー。シアターまだ冒頭の立ち読みしかしてないー><」
友人「ふうん。読む?」
がさごそ(SE:友人、バッグを探る)
いわさき「……え?」
友人「はいどうぞ(笑顔)」

ありがとう友人 愛 し て る !(黙←


そんなわけでうっかり借りてしまいしかもうっかりその日のうちに一気読みしてしまいました 昨日の出来事です^^←
面白かったですー!!vv  ヒロインの千歳が声優だってとこにもなんとなく嬉しかったです
今回ラブコメ色は有川さんにしては珍しく控えめでしたが(私の中で一番恋愛色濃かった有川作品は「植物図鑑」です…笑 図書館もかなり濃かったけど)
これはそれで良かった気がします ちょうどよかったし面白かった!
しがない女子高生の身なので 経理のこととかいろいろ勉強になりました 大人ってすごいなあ…
学生ってなんだかんだと自由で好き勝手できる時期なんだろうな  後になってそう振り返るときが来る気がします
……話がずれました。笑←
毎度毎度有川さんの作品じゃあ思うんだけど(特に図書館で)、人数多いのにキャラが立ってて面白い!!
巧は大人数でストーリー動かしても破綻させない人なんですが むしろ有川さんこそがそうな気がします笑

そしてごめんね巧 私はどうしたって司さんが(むしろ司×千歳)大好き です!!vv←
なんかなあ この二人って一人になるとけっこう孤独になりがちなんだけど 二人からむとすっっっごく可愛くなるんですよ!!vv  お互いが! お互いに!^^←

ネタバレ引用すみません
P142の
「アニメとか特撮さ、プロが全力で騙してくれてるから子どもの頃のめり込めたんだってやっと分かった。
絵とか着ぐるみなのに、夢中で観てた頃ってホンモノだったもんな。
プチモンで戦うアニメの主人公も変身する戦隊ヒーローも、うちの近所にはいないだけでどこかにはいると思ってた」

「子どもの頃そうやって全力で騙してもらったから、大人になってもアニメやSFXの文法についていけるし、醒めずに観られるんだよな。
――君はすごい仕事をしてるんだな。
この世で最初の刷り込みをしてるんだもんな」

っていう司さんの言葉がすごく印象的でした 司→千歳の言葉なんですが アニメとか声優業のことをそういう風に考えたことってなかったのですごく新鮮でした
「この世で最初の刷り込み」。 声優さんってすごいなあ  

とにかく
冷血漢の守銭奴になりきろうとしてでも結局甘く熱い司さんと
おしとやかに見えてほんとはすごく子どもっぽい千歳と
なよなよしてるように見えて仕事やってる姿がたまにすごく格好いい巧と
天晴れとしか言いようがない格好いい牧子さんと(あなた絶対いつか幸せになれるよ頑張って!><)
芝居は好きやけど貧乏は好きちゃうねんとばっさり言い切ったゆかりが
というかシアターフラッグの劇団メンバーが面白くて格好よくて愛しい!!><

そんな一冊でした^^
興味ある方はぜひ読んでみてくださいましv




余談:

冒頭の友人さまですが「遅くなったけど誕生日プレゼント」って
森久保祥太郎さんのシングルCDくれました うわああああありがとうありがとうー!!>< 夢みたいです こんな高いもの買ってくれてごめんねそしてありがとう友人!! 愛してr(黙←
森久保さんの声大好きなんですよ…  というかほんとこの人歌上手いの半端ないよねうん知ってた^^←
持つべきは友ってこのことですね もうCD聴きながらにやにやが止まりません^^←



そしてその友人曰くの
「ドラマCDの『雪村千鶴誘拐事件』の沖田が最後ぜんぶかっさらっていった感が否めない」
っていうのがすごく気になるんだけどどうしたらいいんですか←
え… 何それすごく聴きたいんだけど というか買いたいんだけども




ふたりでいるぬくみ

前やりたいとかメモで言ってたやつ消化。
あれですおかゆあーんに相当萌えたいわさきさんがやらかしちゃったなアレです(はい?
沖千ED後。 ↑の随想録の内容を若干含みます(ほんのちょっとですが^^←)


***************




油断していたのだ。





鬼の体だし、曲がりなりにも医者の娘だという自負が意識の甘えにつながったのだろう。そういえばすこし寒気を感じることもあった気がするし、体がやや熱いような倦怠感を抱えていた気がしなくもない。そしてそれはそれなりに前からの前兆で、つまりは、その予備期間で気づかなかった自分が悪いのだ。

結論を言うと、千鶴は突然倒れた。
それも高い熱を出して。








ひやりとした感覚に意識を覚醒させると、「あ、起きた?」と上から声が降ってきた。
まだ白濁した意識の中、ぼんやりと思考する。 そうじさん、と言おうとして、けれどかすれた声しか出てこないことに動揺する。
――そうだ、自分は倒れてしまったのだった。
それに気づくが否や慌てて起き上がろうとした千鶴を、「こらこら!」と沖田が無理やりふとんの中へ沈めさせる。その声が若干慌てていて、なんだか珍しいなと、千鶴は遠い意識の中でぼんやりと呟いた。
「君は熱出して倒れたの。まだ寝てなきゃだめだよ」
小さな子に言い聞かせるみたいにして、沖田がゆっくりと言う。
熱のせいかあまり考えることもできずに、千鶴はおとなしくこくりとうなずいた。
ぱた、と雫が涼やかにたてる音がして、ついで額の冷たさがはがされる。 あ、と名残惜しげにその冷たさを視線で追うと、沖田の無骨な手が、水桶にそれを突っ込んだところだった。 十分に冷えたところで、かたく絞る。 ばたばたと水が散る音がして、冷たい温度が額に戻ってきた。
「気持ちいい?」
「……は、い」
すう、と、体を取り巻いている倦怠感がすこしだけ軽くなった錯覚に陥る。 
心なしか苦しげな色が薄れた千鶴に、沖田は内心ほっとした。 


正直千鶴が倒れた時は、冗談ではなく心臓が冷えた。 
頭の中が真っ白になって、喚きたいのに声が出ず、とにかく必死で敷いたままのふとんに千鶴を寝かせて、水桶に水を張って、まるでからくり人形のように、ただ千鶴の額を冷やすことだけを繰り返した。 浅く早い呼吸音はどう見たって苦しそうで、何故もっと早く気づかなかったのだろうと自分のうかつさを呪った。
ちづる、と小さく吐き出した声は震えていて、最初に彼女が目を覚ました時には、肺からすべて息を吐き出した。 
震えを帯びたような安堵が胸を満たして、けれどそれは彼女に気取られないようにやり過ごして。
「きつい?」
答えにつまった千鶴に、「嘘とか遠慮はだめだよ」と先に釘を差しておく。 
ほんのちょっと、と千鶴はゆるゆると微笑んだ。 馬鹿だな、笑顔でごまかしたって、苦しいのくらい分かるのに。
「言ったでしょ、君は嘘が下手だって。 こんなときくらい甘えてよ」
そうは言っても千鶴は困ったように笑うだけで、そういう子だとは分かっていたけれどやりきれない。 
一番ままならないのはこんな時に布を冷やすことしかできない自分で、それが悔しくて余計やりきれない。

ふと窓を見ると、もう陽が真上に差し掛かっているころだった。
そういえば、と、不意に昔の風景がよみがえる。 まだ屯所にいたころ、自分が病臥していたころ。 そして千鶴が、自分の部屋を訪ねてきて。
そこまで思考して、ふと思いついた。
「……千鶴、何か食べる?」
そっと耳元で問うと、千鶴はしばらく逡巡した後、こくりと頷いた。 
「あ……わたし、昼餉の、用意、を、」
「だからだめって言ったでしょ。 懲りない子だね」
危うくまた起きかかった肩をやや強引に再び沈め、沖田はよいしょと立ち上がった。
不思議そうに見上げてくる妻に、にこりと笑う。
「今日は僕が作るから寝てて。 おかゆでいい?」



――それから千鶴は、どうやら眠りに沈んでいたようだった。
ふと目が覚めた。 覚めたのは、何だかあまやかな匂いが鼻腔に香ったからだ。
意識も先ほどよりよほどはっきりしている。 重たかった体を起こすと、着物が汗で濡れてしまっていた。
後で洗濯しないと、と思考の片隅で思い、千鶴はそろそろとあたりを見渡した。 
どうやら香りの原因は台所から匂っている。 そして、この部屋に沖田の姿はない。
まさか、と思うのと同時に、障子が開かれた。 
「――あれ、千鶴起きたの?」
言う彼の右手に、湯気のたった茶碗がある。
「……、それ、」
「うん、お粥。 あんまり好みの分からなかったから、大雑把にしか出来てないけどね」
言うなり、沖田は千鶴の傍らに膝をついた。 さじで粥をすくい、息を吹きかけて冷まして――千鶴の口元へ持っていく。
「はい、あーん」
「そ、そそそ総司さん自分で食べられますから!!」
「さっきまでぐったりしてた病人が何言ってるの」
「今は大丈夫です! 今は!!」
必死に抵抗するも、沖田はにやにやと笑うだけだ。 口端が意地悪気に吊っている。 こういう時の夫に自分が敵ったためしがないのを、千鶴は経験上知っていた。
「前さ」
千鶴の赤くなったりうろたえたりする様子を楽しげに見ながら、沖田が軽く切り出した。
「前、こんなことあったよね。 君が僕のところにお粥作って持ってきてくれたこと」
「……はい」
何故急に話が切り替わったのかを計りかねて、千鶴は用心深く相づちをうつ。
「あの時はさ。 いろいろ複雑で、君にも当たってばっかりで。 でも、誰も近づかない病室に、君が馬鹿みたいに僕の無茶苦茶な注文一生懸命聴いてくれてさ」
「ば、馬鹿ってひどいです!」
「あははははは」
ごめんね? と笑顔で謝られるけれど、反省の色がまったくない。
涙目でこちらをにらむ千鶴に、沖田はじわりと笑んだ。
「……嬉しかったんだ」
はっと、千鶴が息を呑む。 
「もう決して治らない伝染病に罹った人間に、君がずっとついていて、お粥をつくってくれたこと。
だから、君にだってしてあげたかった」

労咳に罹っている、だなんて知ったら、大概の人間は離れる。 当たり前だ、ひとにうつる病なのだ。
沖田もそのつもりだったし、実際、自分は一人で刀も握れず、畳の上で静かに朽ちてゆくのだと思っていた。
だのに千鶴は離れなかった。 泣きそうな顔をして、必死に、馬鹿みたいに看病をした。
もう治らないのに。 もう僕は君のためにも新選組の役にもたたない、ただの厄介者なのに。 
なのに何で君は諦めないんだろう。 何で僕を懸命に繋いでおこうとするんだろう。

あまりに千鶴が必死だったから、沖田も千鶴を遠ざけるのを諦めた。 うつってもいいなら好きにすればいい。
それが――本当は、どれほど救いになっていたのかは、彼自身にもわからない。
千鶴にはもちろん、分からないだろう。

「それとも千鶴は嬉しくないの?」
感傷的になった心をごまかすように口元を吊ると、千鶴はふるふると首を横にふった。
沖田の語調から、何かを感じたのだろう。 ゆっくりと微笑んで、うれしいです、と花が咲くように言う。 肝心なときに決してごまかされてはくれない千鶴は、けれど下手な演技で、ごまかされたふりをしてくれる。 
「うれしいです。 嬉しくないわけ、ないじゃないですか」
「……ちょっと待ってよ、何で泣きそうなの君。 泣くか笑うかどっちかにしなよ」
だってあの時は沖田さんにそう思われているなんて思っていませんでしたから。
昔の呼称に戻って言って、くすくすとわらう。 その笑いにつられて、沖田も笑いだした。 
二人して笑いあって、結局真っ赤になりながらも口を開いてくれた千鶴に粥を全部食べさせる。 凝った味ではなかったけれど、程よく煮詰められたそれは、微熱を帯びた体にやさしくしみた。

「……総司さん、お料理お上手だったんですね」
「何それ。 僕ってそんなに料理下手に見えてたってわけ?」
千鶴はあいまいに笑った。 屯所で生活していたころ、お世辞にも沖田の味付けが上手だと思ったことはない。
むしろ塩加減も何もかも大雑把で、豪快に過ぎるくらいだった。
千鶴が何に思い至ったのかをなんとなく悟った沖田は、あれは、と流石にばつの悪い顔をする。
「料理に気遣いなんてする頃じゃなかったんだよ。 どうせ食べる連中は荒くればっかりだし、多少味が悪くても気にしないだろうって気持ちはあったし」
「ちょっとは気にしてください……」
「一君だって過度にこだわりすぎて独特だったし、土方さんなんて僕の上を行ってたんだよ?
僕のはまだマシだと思わない?」
「本当はお上手なのにあえてしないところが性質が悪いですむしろ!」
「まあ僕は君の料理の方が好きだけどね」
にやり、と笑うから性質が悪い。 ずるい、と思う。
「だから、早く寝てよくなってよ。 上手いって言うけど、僕作れる種類はそんなに多くないからね」
「う……、はい」
言って食べ終わった茶碗を下げようと沖田が立ち上がる。 千鶴が慌てて立とうとしたが、「だから君はおとなしく寝るの」とまたもや強引に沈められた。
「今の優先順位は体を治すこと。分かったら寝る」
「はい……」
「あ、それと着替え持ってこようか。汗ぐらいかいたでしょ」
「すみません、お願いします……」
言ってうなだれると、沖田が障子を開く。 出て行こうとしたところで、思い出したように千鶴を振り向いた。



「ねえ、千鶴」
「何でしょう」
「ひとりで着替えられる?」
「当たり前ですっ!!」






*************

→続きであとがきっぽい反省文



続きを読む

ピスメにはまった。

新撰組関連でもわりと有名なピスメに手を出してきました 「PEACE MAKER鐡(くろがね)」です
前々から興味はあったのですが 地元の古本屋さんに思いがけず五巻までそろってたので!
「おお!」と思い読んでみたらまあ 面白いですねこれ! はまってしまった気がいたします笑
山南さんの介錯のシーンがすごく痛かった… うっかり泣きそうでした
明里さんが可哀想ったらなかった  しかし明里さんこういう設定か… 上手いなあ
でも! 一番「うわあああ」ってなったのはやっぱり沖田さん!なわけで!><
私どうしていつも新撰組創作物じゃ沖田さんに引っかかっちゃうんだろう…
なんか、彼は基本同じな気がしますどれも。 自分のことをあっさり割り切れちゃうというか、自分をものすごく低い位置に置いてるというか。 剣であることにすべてを懸けてるっていうか。
明里さんが「汚い手」って言ったの、すごく分かるんだけど、 でも沖田さんの心がそれ以上に痛々しくてならんかったです><
じゃあ沖田さんはどこに、誰に吐き出すのって。 そして多分吐き出さずに笑うんだろうな、とも。

あの刹那的な生き方のどうしようもなさにすごく惹かれるのかもしれないです
史実じゃ土方さんが好きなんだけどな…笑
(というか史実の沖田さんはいろいろ分からないからどうにも笑)


司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」(どうでもいいですが一発変換「萌えよ健」って出ました何狙い!爆笑←)
を本日フレンドから借りてきました うわもう嬉しすぎる すっごく! すっごく読みたかったんです!!><vv
もうさっそく読んでます とりあえず土方さんはモテすぎですね了解しました←



近々読みたい本。

・獣の奏者
・シアター!/有川浩
・難民探偵/西尾維新
・泉鏡花全集
・京極夏彦シリーズ
・心霊探偵八雲シリーズ
・LEDデータガール/荻原規子
・とりあえず司馬遼太郎さんのほかの。「竜馬がゆく」が読みかけだから読みたい


時々中毒気味に本が恋しくなります。
活字に万年恋してるんだと思います(真顔)←

雪でした

ぱねえ降雪量でした… 地元九州の端なのにこんな積もることあるんですね☆
おかげでバスは運休するわ父の車のチェーンは切れるわで 歩いたり残ってるバス使ったり路面電車使ったりして学校に行きました  普段の二倍時間かかったんだぜ^^←
もう足滑らせまくって大変でございました…  ローファーって強敵ですね
そして歩道橋は稀に見る難関でした あそこ突破するのすごく怖かった! 階段!!←

ものすごく普通に遅刻して行きました(途中から間に合わせる気がなくなった)←


そしてもう雪→斎藤さん!という連想がすぐさまできてしまうあたりあれですね末期だね私。←
斎藤さんお仕事終わって、千鶴番傘差して迎えに行くんだけど、その日雪降ってるしかなり積もってるし(たしか二人は東北に住んでいたはず)、まさか千鶴が迎えに来てると思わなかった斎藤さん
で、そんなびっくりついでに思わず硬直する斎藤さんに千鶴「斎藤さん?」→駆け寄る→雪で足滑らす→「千鶴っ!!」→斎藤さん傘も千鶴も華麗にキャッチ→赤くなる千鶴→「大丈夫か?」 いや大丈夫なんだけど心臓大丈夫じゃないぜみたいな→斎藤さん自分がいつまでも千鶴抱き寄せてることにようやく気づき赤くなる→「帰りましょう?二人で」「……ああ」「今日は冷えると思って、もう仕込んでから来たんです。温かい豚汁用意してありますよ?」「……そうか(ふっと笑う)」
的なことが繰り広げられついでに千鶴の手が超冷えていることに気づいてそのまま手取って歩いちゃうとか 戸惑う千鶴に「つないだほうが温かいだろう」とか言い訳めいたこと言って千鶴がくすりと笑って「はい」とか それで手握り返すとか



そんなことを思わず連想しちゃった今日でした^^←
いつかちゃんと書きたいなこのネタ……。





ちょっと待て←






見てて爆笑しました
だいぶ前から見てるんですけど何度見ても素晴らしいクオリティだわ笑

随想録未プレイの方はさらっとネタバレあるので若干注意です
あとコメントは最初非表示推奨します
コメント多すぎて見えない^^←

誕プレいただきました

オンラインで仲良くしてくださってる友人様と会ってきました
地元が一緒って素晴らしい!笑
あ ちなみに地元はあれです異国情緒ただようハイカラな平和の街です シーボルトとお滝さんがめくるめく純愛繰り広げたりとかランタンきらきらとか坂が多いぜ自転車使えないぜとか そんなとこです^^←
都道府県は京都が抜きん出て第一位なのですが 地元は別格です 地元大好き!!
方言も好きだし和洋折衷どころか中華もあって街の中ごちゃまぜで(まさしくちゃんぽん/笑)、だがそこがいい!みたいな ちょっと歩けば全然雰囲気違って、レトロなんだか中華なんだか近代なんだか日本なんだか!^^みたいなところです  寺の隣に教会と唐人屋敷があるってきっとここだけだよね…←
平和についても力入れてるので、ここに生まれて良かったなって思います 知らないよりも知ってるほうが絶対いい

って話がずれすぎました
地元についてなら夜通し語れる自分自重^^←


わたくし今月五日が誕生日だったのですが まあ当然のように両親からのプレゼントはなかったね…^^←
いつの間に我が家から誕生日という行事は消えたみたいです まあ面倒くさがりな一家だから仕方ないね^^←
だからもう! プレゼントいただいた時はびっくりしたしものすごく嬉しかったです!!><vv
素敵なイラストばかりか可愛い(ほんとに可愛い超可愛い)マグカップまでもらっちゃって もう私こんな幸せでいいのかなとか思いつつにやけが止まりません 
今年初プレゼントがこんな素敵でどうしよう  いい年に違いないです いい年にしてみせる
あとまだ会ってませんが学校でのフレンドから沖田さん強奪する予定です 誕生日って幸せ^^vv←

そして自分用に随想録の原画集!! わーもうこれ本当楽しみですどうしよう楽しみだー!!><vv
残念ながら今年のお年玉はあんまり使えないらしいので これが一番でかい買い物になるかもしれない…orz
しかし薄桜鬼でまた何か出たら買いかねないです  楽しみにしておきます
アニメ化もするしね! 地元絶対映らないので確実にDVD派ですorz




ここからちょっと最近起きた衝撃 寂しい話です←


お年玉って私自分のものにできたの去年からで(二ヶ月間説得し続けました^^←)
それまでバケツリレー式でお年玉はそのまま親行きでした
「これはね、あなたの入学金や将来のために預かっておくのよ」と言った母の笑顔を信じていた私はまだ無邪気だった…^^←
私来年受験生で、大学進学で 学部的にどうしたって県外に出なきゃいかんのですが
その話でどうやらそうまでさせる金ねえよどうしようね☆って話を親にされ
私「こういう時こそお年玉がすこしは足しになるんじゃないの」って言ってみたら まあ

母「え? あんたのお年玉はお父さんが使ってたわよ」


    沈  黙  。 ←

ちょっと待たんかい十七年間私用に講座開いてお年玉銀行に貯金してくれてたんじゃないんかい!!って突っ込んだら
「最初はね」って笑顔で言われました  つか講座開いてないらしいぜ… 嘘だと言ってくれ両親
どうやら新年安売りとか父の機械買いに消えていたようです 
待て、あなたたちに純真にお金預けてた私はどうすればいいのよ  あまりのことに唖然
それで今年のお年玉は出来るだけ使えないらしいのです  そりゃないよ両親
いや 流石我が家クオリティだと思いましたけどね!^^←



大学生になったらバイト絶対やってやります
世の中お金って寂しいけど真理ですよね知ってた。←


プロフィール

いわさき 燐

Author:いわさき 燐
作家→有川浩さん中毒。他 荻原規子さん、結城光流さん

絵師→カズキヨネさんが旬 他 竹さん、あさぎ桜さん

ゲーム→薄桜鬼 本命は沖田さんで嫁は千鶴

漫画→風光る、フルバ、図書館戦争、いぬぼく、夏目、少女漫画はほぼ雑食 白泉社中心

声優→森久保祥太郎、三木眞一郎、坂本真綾、悠木碧、沢城みゆきets…  薄桜鬼の声優さんは基本大好きです

音楽→KOKIA、池田綾子、鬼束ちひろ、天野月子、ボカロ、ボカロ歌ってみた、アニソン

そんなものが大好きすぎてやばい学生です
絵を描くことと物書きと読書と音楽を聴くことがすきです

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